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トラックの横乗り期間中にすべき行動とヤバいときの対策

■トラックの横乗り期間中にすべき行動とヤバいときの対策

通常、横乗り期間は少なくて1週間程度。長いケースでは2ヶ月近くあります。最初の数週間の横乗り期間は仕事を覚えるだけでなく、会社の労働環境やリアルな勤務条件を知るいい機会でもありますし、先輩運転手とコミュニケーションをとるいい機会です。この横乗り期間によって担当コースや担当車両を決める判断をされたりします。場合によっては、ヤバい会社と感じたら退職の判断をする必要もあったりする大事な期間でもあります。ここでは、何十回と横乗りする側、教える側を経験してきた体験を元に、横乗り期間中にしておくべき重要なポイントを紹介しています。

■新人は必ず横乗り期間があり、会社によって横乗り期間は違う

運転手として運送会社に入社したら、一定期間、先輩運転手と一緒のトラックに乗って仕事を覚えます。この期間のことを「横乗り」といいます。

大手運送会社の場合は、教育体制がしっかりしているため、1ヶ月程度の横乗り期間があり、「自社のルール・運転・マナー・作業手順」などを覚えます。

小規模運送会社の場合は、教育体制が整っていない会社も多いため、1~2週間程度の横乗り期間が一般的で、ひどい会社の場合は、1回横乗りしただけで、作業方法も運転技術も身についていない状態で「明日から一人で運行して」というとんでもない会社もあります。(経験あり)

まったくの未経験の場合は、大手でしっかりと教育を受けることで、トラック運転手としてのマナーや運転技術・仕事の技術を学ぶことができ、転職してからも恥をかかずに済むので、未経験の方は大手運送会社で教育体制がしっかり整った会社がおすすめです。

何の教育を受けないまま自己流でやっていくと、「自己中な運転や考え方」の悪い癖がついて、後々大きなトラブル
になったり、転職した際に、「そんなことも分からないの?」と恥をかくこともあるので、一度は大手で教育を受けると運転手としてのスキルアップにつながります。

■横乗り期間中は仕事を覚えるだけでなく会社事情を知る絶好のチャンス

横乗りは、仕事内容やトラックの運転を覚えるだけでなく、「会社の内部事情」を知る絶好のチャンスでもあります。

横乗り期間は、先輩の運転手と一定期間ずっと同一行動するため、車内で仕事内容以外にもプライベートの内容や会社の情報など、いろいろと話すことができます。

運送会社の求人情報は「ウソ」が書かれていることも多いので、横乗り期間中に、実際に働いている運転手から直接、「給料・ボーナス・有給・休日・労働時間・人間関係」などの情報を聞くことで、実際のリアルな情報を知ることができます。

話を聞くことで、あまりにも求人情報や面接時の話と違う内容であったり、雇用条件が悪かったりして、とても続けれそうにないと判断した場合は、担当責任者としっかりと話すことも大切です。

どうしても納得いかなくて、辞めたほうがいいと判断した場合は、横乗り期間中に退社することも一つの選択肢。担当者と話すことで、希望条件に変更してくれたりするケースもあるので、横乗り期間中にいろいろと担当者と話をすることはとても大切です。

■横乗り期間中の横乗り者の態度は必ず会社に報告される

本人がいない所で会社内では新人の行動や態度は上司に報告されています。

良い印象の例では、

・自分から積極的に行動していた
・メモを取って必死で覚えようとしていた
・荷主や他の運転手にしっかりと挨拶できていた
・安全運転を心がけていた

悪い印象の例では、

・挨拶がまったくできていない
・スマホをいじっていた
・覚える気がまったくない
・ボケーと突っ立てるだけだった
・車内で寝ていた
・運転が荒い

あまりにも酷い内容である場合は、試用期間中に不採用と判断されることもありますし、すぐに辞めるように「キツイ仕事」や「悪条件の仕事」を担当させらるケースもあります。

経験がの「ある・なし」に関係なく、横乗り期間は印象が悪くならないような行動を心がけることをおすすめします。

■ヤバい会社だと分かったら横乗り期間中に辞めるのも一つの選択肢

横乗り期間中に先輩ドライバーの話を聞いたり、実際に担当する仕事内を行った際に、面接時とまったく違う仕事内容や悪条件であったりして「続けるのは無理」と感じた場合は、できるだけ早く会社のたん当社に相談することをおすすめします。

相談することで、仕事内容や労働条件を面接時の内容に変更してくれることも多々あります。(まともな会社なら)ですが、まったく聞き入れてくれない場合や曖昧な返答でごまかそうとするようなケースは、横乗り期間中に退職するというのも一つの選択肢です。

横乗り期間中に辞めるケースはよくあることなので、会社としてもあっさり了承してくれたりします。(特に小規模運送会社)

一番最悪なのが、独り立ち直前に「やっぱり辞めます」といって突然辞めるパターン。

独り立ち前に辞めるのは、教えたことがすべて無駄になり、辞める際に揉める可能性も高くなります。なので、どうせ辞めるのであれば、さっさと辞めたほうが会社にとっても教えるドライバーにとっても負担が少なくなるので、双方にメリットがあります。

■「横乗りする方」も「教える方」も何十回も経験してきて分かったこと

僕はトラック運転手歴が10年以上あり、運送会社も10社以上転職歴があるので、「教える側」も「教えられる側」も
何十回と経験してきました。

いろいろ経験してきた中で、横乗り期間中におすすめするポイントをまとめてみました。

・運転手にしっかりと挨拶をする
・客先でしっかり挨拶する
・偉そうにしない
・余計なことはしゃべらない
・メモをとる
・寝ない
・清潔感のある身なり
・自分から行動する
・分からないことは聞く

これらはを意識して行動することで、好印象となるため、「教える側の運転手」「会社」「お客さん」にウケが良くなります。

■まとめ

横乗り期間は、仕事やトラックの運転を覚えるだけでなく、会社の雰囲気や雇用条件(給料・休日・労働時間・ペナルティー)などを知ることができるとても重要な期間。そして、会社やお客さんにじっくりと観察される期間でもあります。

まずは、先輩ドライバーと話をしたり、実際の仕事をして「続けれるかどうか?」を判断し、無理なら相談するか辞めるという判断をする。続けれそうなら、印象をよくするために「横乗ろ期間中のおすすめポイント」を意識して、しっかりと仕事を覚える。

最初に印象が良くなると、会社内での評判もよくなりお客さんにも気に入ってもらいやすくなります。新しいトラックに乗らせてもらえたり、おいしいコースを担当させてくれたりするケースもあります。(何度も経験あり)

逆に、最初の印象が悪いと、他のドライバーと揉めたり、ボロイトラックでキツイコースを担当させられたりすることもあったりします。

横乗り期間はとても重要な期間なので、「あ~めんどくせ~」と思わずに、観察されていることをしっかりと意識して
行動されることをおすすめします。

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この記事を書いた人

トラック運転手歴15年・運送会社の転職歴13社・現役トラック運転手41歳(男)
たくさんの運送会社で経験してきた実体験を元に、リアルな情報を公開しています。

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