トラック運転手で働くなら大手か中小規模運送会社どこがいい?

■トラック運転手で働くなら大手か中小規模運送会社どこがいい?

運送業界では、大手運送会社を辞めて中小規模の運送会社に転職する人は多いです。理由は、「社内規則が
厳しすぎる」「稼げない」「トラックをいじれない」などの理由で中小規模の運送会社に転職する人も多いです。

大手運送会社は、中小運送会社に比べて、給料も高めだし、労働条件もしっかりしているのですが、一概に大手だから良いということでもないんですよね。やっぱり「運転が好き」という人にとっては、大手が嫌という人も多く、ある程度自由に働かせてくれる中小規模の運送会社に魅力を感じる人も多かったりします。ここでは、大手運送会社、中小規模の運送会社のそれぞれの会社の規模による特徴について紹介しています。

■会社規模の目安

規模別に分かりやすいようにざっくりとした目安を下記のように設定。

(大手運送会社)

保有車両数 100以上
従業員数  100人以上

(中規模運送会社)

保有車両数 30~50程度
従業員数  30~50人程度

(小規模運送会社)

保有車両数 20以下
従業員数  20人以下

※日本のトラック運送事業者は中小企業が95%を占めている。

国土交通省「貨物自動車運送事業者数 (規模別)」(平成31年3月31日現在)
http://www.jada.or.jp/wp-content/uploads/3357bf3a72b47c9cebad79a48e04d171.pdf

■大手運送会社と中小規模運送会社の特徴

僕は運送会社を転々としてきたのですが、大手運送会社・中規模運送会社・小規模運送会社のすべての規模の会社で実際に働いた経験があります。そして、運転歴も長いため、いろんな運送会社の人間とリアルな話をする機会もたくさんありました。

ここでは、実際に僕が体験してきたリアルな特徴などを紹介しています。

(※僕個人の感想なので異なる点などもあるかと思いますがご了承ください。)


【大手運送会社の特徴】

・社内ルール(規則)が厳しい
・給料やボーナスが中小より高め
・福利厚生がしっかりしている
・労働基準法を厳守している
・担当車両制ではなく乗り回しが多い
・内勤の人と運転手では格差が激しい
・内勤や管理職から見下される
・トラックをカスタムできないことが大半
・運転手自身が中小を見下している人もいる
・入社のハードルは運送会社の中では高め
・教育体制がしっかりしている
・横乗り期間が長い(1ヶ月程度)

◆人間の特徴◆

会社内の人間は、大手ということで、内勤は高学歴で運転手と比べると給料やボーナスもびっくりするぐらい多い人も。そのため、運転手を見下している人も多いですし、単なる駒としか思っていないということもよく耳にします。

運転手は、大手ということで、真面目な人が多い。大手ということで、現場で会う他の中小規模の運転手を見下している人間もいる。

退職率は、給料や福利厚生がしっかりしているので中小規模運送会社よりは退職率は低いが、人間関係や厳しすぎる社内ルールが嫌で中小規模運送会社に転職する人も多い。

◆こんな人におすすめ◆

給料やボーナスが高めで、労働基準法も厳守しているので、長期で安心して働きたいという方にはおすすめ。やはりお金は重要ですからね。

規則が厳しく、新人教育の体制もしっかり整っているので、未経験者の方でしっかりと基礎から学びたいという方は、大手からスタートするのがおすすめ。

◆向いていない人◆

・トラックのカスタムが無理な会社が大半で、車両も専属ではなく乗り回しの会社が多いので、トラックをカスタムしたい人や専属のトラックに乗りたい人にとっては向いていない。

・社内ルールが徹底しているので、ルールでガチガチな環境が苦手な方には不向き。

・自社のトラックと一般道で頻繁にすれ違うので、すれ違うたびに手を上げたり挨拶をするのが面倒で嫌な人はかなりストレスを感じるので向いていない。(中には手を上げない人もいるので)


【中規模運送会社の特徴】

・社内ルールはそれほど厳しくない会社が多い
・給料やボーナスは運送会社の中では一般的
・福利厚生は充実していない会社も多い
・労働基準法をある程度守っている(会社によって全く違う)
・一人一台の専属車両の会社も多い
・内勤や管理職との格差はそれほどない
・トラックのカスタムは少しならOKしてくれる会社が多い
・入社の条件はそれほど厳しくない
・教育体制が整っていない会社も意外とある
・横乗り期間は2週間~1ヶ月程度

◆人間の特徴◆

採用基準がそれほど厳しくない会社が多いので、経験者であれば比較的簡単に入社できるケースが多い。そのため、運転手の質は、ピンキリ。マナーを守れないちょっとヤバい人間もいれば真面目でしっかりした運転手もいる。

◆こんな人におすすめ◆

給料やボーナスは運送業界の中では平均的で、労働基準法も守っている会社が多く、トラックも専属の車両に乗れる会社も多いのが特徴。そのため、トラックをいじりたい人である程度の規模の会社で安心して働きたいという方にはおすすめ。

教育体制も会社によってピンキリですが、無茶な運行はさせない会社が多いので、会社選びさえミスらなければ未経験の方にもおすすめ。

◆向いていない人◆

・大手運送会社でしか働きたくない人。


【小規模運送会社の特徴】

・社内ルールは緩い会社が多い
・給料やボーナスの基準は低い会社が多い
・福利厚生がしっかりしている会社は少ない
・労働基準法が守られていない会社もある
・トラックを専属で乗らせてくれる会社が多い
・内勤や管理職との格差はあまりなく親しみやすい
・事務所がプレハブのケースが多い
・家族経営の会社が大半
・採用基準は低いので採用率は高い
・教育体制が整っていない会社も多い
・横乗り期間は1~2週間程度が多い

◆人間の特徴◆

社内ルールや規則が緩い会社が多く、教育体制も整っていない会社が多いため、マナーを守れない人間やトラブルを起こしやすいヤバい人間も多い。

トラック好きが多いので、外装や車内をいじったり洗車をして担当車両を大事にしている人が多い。

◆こんな人におすすめ◆

ガチガチの社内規則が苦手な人やトラックをカスタムしたい人には向いている。

長時間労働や休みなしでがっつり稼ぎたい人があえて小規模運送会社を選ぶ人も多いので、ガッツリ稼げる環境を求めている人にもおすすめ。

◆向いていない人◆

・福利厚生がしっかりしている環境で働きたい人。

・未経験で新人教育を長期でしっかりと学びたい人。

・家族経営で経営者と距離感が近いのが苦手な人。


■自分がどんな働き方をしたいかを考えた上で決めることが大切

自分の性格や理想とする働き方をしっかりと考えた上で、自分に向いている会社を選択することが大切。

大手にさえ就職できれば安心ということもなく、人間関係のトラブルやキツイ仕事はいくらでもあり、大手を退職して中小規模の運送会社に転職する人はたくさんいます。

ストレスなく働くには自分に合った会社を選ぶことがとても重要なポイントなので、会社を選ぶ際は、会社規模だけで判断するのではなく、条件などをじっくりと比較検討されることをおすすめします。

■未経験の方は教育体制がしっかりしている運送会社がおすすめ

トラック運転手という仕事が全くの未経験な方は、最初はできれば大手や中規模の運送会社で教育体制がしっかりしている会社を選ぶことをおすすめします。

小規模運送会社は横乗り数日で強制的に一人で運行させる会社も多く、教育体制が整っていない会社が多い。まったくの未経験者にとっては交通事故や作業トラブルなどのリスクが高いので注意が必要。

まともに新人教育を受けずに我流で覚えて変な癖が付いたりすると、後々、苦労するということもよくある。

大手でしっかりと新人研修を受けることは、自身の運転手人生にもとても役立ちますし、他の運送会社に転職したときにも役立つことが多い。

■車両事故や荷物事故の個人負担割合をチェックしないと後悔する

トラック運転手の仕事は交通事故や荷物の破損事故など、リスクがとても高い仕事です。トラブルを起こした際に、自腹で弁償しないといけない会社も多い。会社によって負担割合は違います。

大手でも、トラブルを起こした際に何十万円も自腹で支払わなければいけないというケースもあります。

なので、会社を選ぶときは、トラブルを起こしたときの個人の負担割合などもしっかりと確認することをおすすめします。

小規模運送会社でも、全額会社負担で運転手想いの会社はあります。

■運転手を大切にしてくれる運送会社が理想

一番の理想は、経営者が運転手をしっかり守り、大切にしてくれる会社。

運転手の仕事は、交通事故・商品の破損事故・作業時の事故・一般道でのトラブル・お客さんとのトラブル・仕事上のトラブルなど、トラブルが多い仕事。

トラブルが起きた際に、しっかりと運転手を守ってくれる会社なら、安心して働くことができます。
中には、すべての運転手に責任を押し付けたりする会社もありますから。

給料や休日、労働時間なども、とんでもなく悪条件の会社はいくらでもあります。

運転手を大切にしてくれる会社なら、「この会社のために頑張ろう!」という気持ちで気持ちよく働くこともできますしね。

■まとめ

大手運送会社も中小規模運送会社も、それぞれ会社によって特徴があり、メリット、デメリットがあります。

会社を選ぶ際は、自分に合った会社を選ぶことが、ストレスなく長く働くためにはとても重要なポイントなの、会社選びの際は、会社の規模だけで判断するのではなく、求人情報や会社の特徴などをしっかりとチェックし、自分に合った会社を選ぶことをおすすめします。