
■トラック運転手のストレスと解消方法!ブチ切れを防ぐ!
「トラック運転手の仕事って運転してるだけだから楽でしょ・・・」とよく他業種の人に言われたりしますが、確かに人間関係なども少ないので楽な部分もありますが、時間指定だったり大きい車両を気を使って運転するなどするため、意外とストレスを感じることも多い。ストレスを溜めるとイライラして運転にも影響し危険ですし、体やメンタルにも悪影響が出てしまいます。ここではストレスを和らげたり解消する方法などを紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
■トラック運転手のストレス
・給料や待遇の不満
全国にある運送事業者の数は平成25年3月のデーターでは合計62,910社。大企業実数は273社で中小零細企業実数は62,637社。大手は給料や待遇面で好条件で働ける会社が比較的多いですが、中小企業の場合は他業種に比べて労働時間も長く賃金も安い。そして福利厚生も・・・という感じなので、待遇面で不満を感じながら働いているドライバーは多いのが現状。
・長時間労働
働き方改革が進められているが、まだまだ現状は12時間労働が当たり前の業界。長時間労働により、肉体的疲労や睡眠不足の他、プライベートな時間が少ないためストレスを感じることが多い。
・休日が少ない
大手は休日がしっかりあるが、中小企業の場合は週1休みの会社も多く、有給もまともに使えない会社が多いのが現状。もっと休みがほしいけど休ませてくれない・・・と不満を感じながら我慢しているドライバーも多い。
・肉体的疲労
トラック運転手の仕事は運転だけでなく、荷物の積込みや積み降ろしの仕事があります。手積み手下ろしの仕事や検品・仕分け作業が数時間かかる仕事の場合は、身体への負担も大きいので疲れが溜まりストレスとなる。
・大きい車両の運転
大きい車両になるほど、車幅や全長に神経を使って走行するため、一般自動車の運転よりも神経を使いながら運転するためストレスがかかります。
・時間指定
荷主やお客さんによっては、着時間の指定があるため、時間指定がある場合はストレスがかかります。渋滞やトラブルは予測できないので、時間に間に合うかどうかギリギリになる場合は特にストレスを強く受けます。
・サービス残業
「待機時間が長かった」「物量が多かった」「渋滞」「荷主都合」「ついでの仕事」などで日によって労働時間が長くなることがあります。運送業の場合、残業時間をきっちり管理してくれる会社は少なく、タダ働きになるケースも多いので、サービス残業をさせらることにストレスを感じることも多い。
・会社の人間関係
トラック運転手は会社にいる時間はほとんどないので他業種に比べれば人間関係のストレスは少ないですが、「運行管理者による嫌がらせ」「上司のパワハラやセクハラ」「同僚の陰口」などでストレスに感じることもある。意外と人間関係が嫌で辞めるケースも多い。
・荷主や配送先の人間
荷主やお客さんによる人間関係のストレスを感じることも多い。特にルート配送の場合、嫌な荷主やお客さん(従業員)と毎日顔を合わせないといけないのはかなり苦痛。しかも立場は相手が上なので、我慢するしかなく、ストレスはかなり負担となる。
・荷物の取り扱い
商品によっては段ボール箱のケースに少し傷が付いたりしただけでも弁償となったり、代わりの商品を取りに戻って再度配送しなくてはいけないケースもあります。絶対に破損させれないというプレッシャーを感じながら荷物を取り扱うのは集中力も必要となりかなり疲れる。
・荷待ちや荷下ろし
荷物の積込や荷下ろしはお客さんの都合によって数時間待たされることもあります。待たされた分、自分の予定していた計画も狂うし、仕事が終わる時間も遅くなるのでストレスとなる。待機時間が長くなっても給料に反映してくれる会社は稀なので、ただ労働時間が長くなるだけなので余計ストレスとなる。
・渋滞
「道路工事」「交通事故」「土・日・祝日」「悪天候」などの影響で渋滞にハマると、到着時間を気にしたり帰宅時間が遅くなるなどするため、ストレスとなります。
・一般車
一般の道路を走るため当然、一般車と同じ道を走行します。ノロノロ運転をする車やあおり運転をする車、急な割込みをする車など、自分が気を付けて運転していても一般車の悪質な走行によって嫌な思いをすることもある。
・乗務するトラック
乗務するトラックが古かったり故障している場合は、運転することが大きなストレスとなることも。専用車がなく乗り回しをする会社の場合、「タバコの匂い」「車内が汚い」などの問題があるため、潔癖症の人にとってはかなり大きなストレスとなる。
■ストレスを溜めないようにしてブチ切れを防ぐ
ストレスを発散せずに溜め込んでいると、ちょっとしたキッカケで爆発し、大きなトラブルに発展してしまうこともあるので、ブチ切れてしまう前にストレスを適度に発散させてコントロールすることが大切。私は昔から、ストレスを抱え込んでしまうタイプで、ブチ切れて会社を辞めるということを何度も繰り返していました。そんな私に上司は、「もっと回りの人に相談すれば楽になるよ」とアドバイスをくれました。それからは、仕事で感じたストレスや悩みは上司や会社の仲間にできるだけ相談するようにし、ストレスを抱え込まないようにしました。そのほか、いろいろなストレス発散方法やストレスとうまく付き合う方法などを学んできました。下記では私がこれまでに試してきて効果があったものを紹介していうるので、ぜひ参考にしてみてください。
■ストレス解消・発散方法
・食事
コンビニ食やファーストフードばかりを食べていると栄養が偏るため、ストレスを感じやすくなったりストレスに弱くなったりします。できるだけバランスの良い食事を心がけることで大切。ミネラル・ビタミン・カルシウム・マグネシウム・タンパク質などが積極的に摂りたい栄養素。自炊が苦手な方はサプリやプロテインでも効果が実感できるのでおすすめ。
・お酒
少量のお酒を飲むことで発散できればいいのですが、飲みすぎると内臓も弱るし体調不調の原因となります。お酒でストレスを発散する際は、飲みすぎないように心がけることも大切。私はお酒でストレスを発散することが多いのですが、フラフラになるまで飲んで発散させるため、逆効果なのかも・・・と思いながらいつもお酒を飲んでいます。禁酒したいけどなかなかやめれないんですよね~。
・睡眠
睡眠不足が続くとイライラしやすくなった経験はありませんか?睡眠はストレスと大きく関係しているため、睡眠時間だけでなく「質」も重視してしっかり睡眠をとることが大切。十分な睡眠がとれずに疲労が溜まると、ストレスにも弱くなります。
・趣味
なんでもいいので趣味があるとストレスを発散できるので、趣味がない場合は趣味を探してみるのもおすすめ。
・運動
適度な運動をすることでストレスを発散させリラックスすることができます。ウォーキングやストレッチ程度の運動でもかなりリラックス効果が期待できるので、適度な運動はおすすめ。
・本を読む
「人間関係」「理想とする人の伝記」など、本を読むことで思考や発想を変化させることができるので、ストレスとうまく付き合いやすくなります。私は過去にいろんな本を読んだことで、思考が変わり、昔の自分と比べてかなりストレスを感じにくくすることができるようになりました。本で学んだことは一生役立つのでおすすめです。
・上司に相談する
仕事の悩みや人間関係など、上司に相談することで解決するケースもあるので、悩みがあったら一人で抱え込まずに上司に相談してみるのも必要。
・転職する
会社がブラック企業で毎日強いストレスを感じていたり、上司に相談しても解決は無理な場合は、転職して新しい環境で働くというのも一つの方法。
■まとめ
ストレスを抱え込んでしまうと、気力が低下し肉体的にもメンタルも病んでしまいます。ストレスをなくすことは無理ですが、発散させたりストレスを受けにくくする方法を身につけることでストレスとうまくコントロールできるようになります。ブチ切れたり抱え込みすぎてウツになる前に、ストレスをうまくコントロールする自分なりの方法を知っておくと、トラックドライバー人生もより楽しくなると思います。