
トラック運転手の仕事は、長時間労働・休みが少ない・不規則な生活リズム・睡眠不足・積み降ろし作業などで、疲労が蓄積されやすい仕事です。我慢し続けると体だけでなく、メンタルにも大きく影響し、病気になることもあるので、「疲労」はこまめに取り除くことが大切。
■疲労が身心に及ぼす影響
疲労が長期にわたって積み重なると、休養をとってしっかり睡眠をとっても、疲労がなかなか取れなくなり、体がいつもだるい、疲れている「蓄積疲労」と呼ばれる状態になります。
蓄積疲労状態を放置していると、症状が悪化し、身体の病気だけでなくメンタルの病気「自律神経失調症」になるケースもあります。
疲れを放置していると、イライラしやすくなったり、勘違いや物忘れといった症状や、気力の低下やうつ病など精神疾患になってしまう可能性もあるので、疲れはこまめに取り除くことが大切です。
■疲労を回復させる3つのポイント
・食事
バランスの良い食事を意識し、疲労回復効果のあるビタミンやミネラルを摂る。疲れがひどい場合は、消化吸収の良いものを選ぶことで内臓の負担を減らすことができます。
コンビニ食やインスタントになってしまいがちですが、なるべく栄養のあるものを選ぶようにしたり、サプリなどで栄養を補うことも効果的。
・睡眠
睡眠時間をしっかりとり、さらに「質」を高めることでより疲労回復しやすくなります。
快適な寝具・耳栓・アイマスク・湯船に浸かるなど、ちょっとした工夫で睡眠の質を高めることができます。
・運動
運動をすることで、血行が良くなり、体内にたまった疲労物質を取り除く効果があります。疲労回復には軽い運動(ウォーキングやストレッチ)でも十分効果があります。適度な有酸素運動には副交感神経を優位にし、リラックス効果も期待できます。
激しい運動は、交感神経が活性化され、逆に疲労が増したり、疲労が蓄積されて逆効果になるので、心地よいと感じられる程度の軽い運動がおすすめです。
■トラック運転手におすすめの疲労回復方法
いろんなブラック運送会社を経験し、身体の疲れを回復するためにいろいろと試してきた結果、疲労回復効果が実感できたものを紹介しています。
・運転姿勢を良くする
クッションや腰サポート用のクッションなどを使用して、運転姿勢を正すことで運転による疲労を軽減することができ、疲労の蓄積を最小限にすることができ、回復も早くなります。
・サプリメント
不足しがちな栄養素をサプリメントで補うことで、効率よく必要な栄養素を摂ることができます。プロテインなども効果的。
・漢方薬
疲れで気力が低下しているときなどは、漢方薬でも効果が実感できました。ちょっと苦くて値段も高めですが。
・睡眠の質を高める
ぐっすり眠れたときの寝起きは最高に気持ちがよく、身体の疲れもかなり回復しているのが実感できます。寝ても疲れがとれないと感じるときは、「睡眠の質」を高めることを意識してみてください。
・軽い運動
ストレッチやウォーキングなど軽い運動は血行が良くなりリフレッシュ効果もあるので疲労回復にはおすすめ。毎日の習慣にすることでより、疲労の蓄積を軽減することが期待できます。激しすぎる運動は逆に疲労してしまうので、疲労回復には軽い運動をおすすめします。
・マッサージグッズ
マッサージグッズを使用して固まった身体をほぐすことで、血流を促進させ、疲労回復につながります。
マッサージガンやストレッチポール・ツボ押しグッズなど、キャビンの中でも行えるのでトラックで寝泊りされる方にもおすすめ。休日などに、整体や整骨院などで身体のバランスを整えてもらうと、より身体の疲労を回復させることが期待できます。
・入浴
シャワーだけよりも、湯船に浸かってしっかりと身体を温めることで、疲労回復には効果的で、副交感神経が優位になることで寝つきもよくなり睡眠の質も高めることができます。
ぬるめのお湯で30分程度浸かるのが理想。
・ストレス発散
過度のストレスを受けると、免疫の機能に悪影響が及び、ホルモンバランスが崩れて疲労を感じるようになります。ストレスをため込まないように発散させることが重要。
・瞑想
瞑想をすることで、副交感神経が優位になってリラックス状態になります。目をつむって大きく深呼吸するだけでもリラックス効果が実感できます。
・笑う
笑うことで副交感神経が優位になり、疲労回復にも効果があります。笑いが「緊張・不安・怒り・敵意・疲労」にいい影響があることが研究データで証明されています。
■まとめ
身体とメンタルの疲れを蓄積し続けほど、回復にも時間がかかってしまいまし、より深刻な状態になる危険もあります。10代、20代なら多少の無理でも若さでカバーできますが、30、40、50と年を重ねるごとに身体の無理も聞かなくなり、疲労回復にも時間がかかるようになります。疲労を感じたら、こまめに疲労を回復させることを意識して行動することがポイント。
ここでは、トラック運転手におすすめの疲労回復方法を紹介していますので、参考にしてみてください。